坂を登ると途中にその前に文学者の歌碑が建っている庭園を抜けて建物へ向かった。
展望台は周りが薄茶色のようなタイルを貼られている建物だった。
無料の展望台のようなものだと思っていたのだが実際は有料の施設だった。
中がお土産物売り場、2階が展示、1番上の階が喫茶店になっており、そこから外に出て1番屋上の展望台に登る形になっていた。
最初に料金を支払いエレベーターで1階から3階の喫茶室に行ってその窓から見た景色が既にきれいだった。
銚子は突崎になっているので周囲が7割ほど海に囲われているように感じた。
海が広く見え、水平線が少し丸く見えた。
それよりも涼しめの風、ゆっくり流れる空気、スーパーマーケットで流れているあの謎の音楽、そして、そこに来てのんびりで見ている家族連れやカップルが静かに楽しんでいる。
その空気がすごくきもちよかった。
1通り眺めて屋内に入ると3階の喫茶室ではカップルが静かに向かい合わせで座り話をしているのが印象的だった。そのカップルは翌日ホテルの朝食会場でも見かけた。その時も同じように静かに話をしていた。
3階では朝子メロンと言うものが有名で今ちょうど時期だそうだ。そのメロンを絞り作られたメロンゼリーを食べた。濃くて固めのゼリーが暑いその時期にぴったりだった。ソフトドリンクは自分で注ぐスタイルで、がらんとあまり人もおらず外の海に溶け込むような喫茶室だった。
昔、流行ったラブ+?の聖地らしくたくさんのアニメのキャラクターが描かれていた。
もう一度上に行くと確か人はほとんどいなかったかもしれない。溶けていくような景色。一緒に溶けてしまいそうな、そのまま海に消えてしまいそうな、景色をゆっくりと眺め展望台を後にした。
その後申し訳程度の2階の展示で少し銚子の地理に着いて学び、屏風浦へ向かった。
なお、お土産でサザエのお土産を買いたかったが全く売ってなかった。銚子にサザエはないみたいだ。
銚子織というものがあって魚の網用に作った綿を余った部分で羽織などにしたもののようだ。縮れており暑い時に肌にベタつかず気持ちいいみたいだ。
昔は麻、綿位しか庶民が着れるものはなく、冬でも寒いが着ていたそうだ。これは祖母が話していた、ちょっと忘れたので聞いてみよう。